
高知県香美市の三嶺山系で深刻化しているシカの食害を啓発する冊子を、山の自然回復に取り組む「三嶺の森をまもるみんなの会」(依光良三代表)がこのほど出版した。高知県内外に食害の実態を広めようと、会の結成10周年を機に2千部作製した。 シカの食害は2000年前後に兆候が見え始め、2006年ごろから深刻化。三嶺や白髪山、さおりが原などで原生林が被害に遭い、希少植物の減少や、土壌が保水力を失ったことによる土砂崩れの問題が起きている。 三嶺の森をまもるみんなの会は登山愛好家や大学の研究者、行政による「緩やかなネットワ...続きを見る