秩父地方の森林所有者でつくる「秩父広域森林組合」は十二月から、秩父市など五市町の山で森林伐採後に放置されている「端材(はざい)」などの木材について、実勢価格の二倍程度で買い取る実証実験を始める。森林所有者個人が持ち込む場合に限り、組合が代金を支払う。所有者が山を手入れする機会を増やし、放置木材を減らすのが狙いで、災害を防ぐ効果も期待できるという。 商品として流通する木材は長さ三~四メートルで、真っすぐな物にほぼ限られる。長さの短い端材や、傷があったり曲がったりしている木の多くは山に放置され、大雨などでふも...続きを見る