アニメ映画「となりのトトロ」の舞台とされる狭山丘陵の自然環境保全のため、森林の買い取り運動(ナショナル・トラスト)を続ける所沢市の公益財団法人「トトロのふるさと基金」は17日、新たに所沢市内の山林約4千平方メートルを農家から取得したと発表した。これで、1991年に活動を始めた同財団の買い取り面積は累計で約4ヘクタール(4万平方メートル)に達した。
公益財団法人「トトロのふるさと基金」によると、今回の取得地は早大キャンパス南東の所沢市三ケ島2丁目で、取得金額は約1400万円。コナラやシラカシのほか、地面にアズマネザサなどが密生する雑木林。ウグイスの営巣も確認されるなど良好な自然環境が保たれているという。6月に取得した20号地に隣接し、「21号地」と名づけられた。財団は今後、植物を詳しく調べ、管理方針を決める