間伐スギ製 カーポート 1.5メートルの積雪でも耐震クリア

PK2010090702100055_size0間伐材の活用を進めようと、スギ材を使った「木製カーポート」を立山山麓(さんろく)森林組合(富山市)が地元の設計事務所と共同開発した。6日には射水市の県農林水産総合技術センターで強度実験を実施。太い柱を使わなくても頑丈にするさまざまな工夫の効果が表れた。(森木幹哉)
 カーポートは、間伐材を使う木製品開発に対する県の補助百万円を利用して、三月から設計工房住空間(立山町)、上田建築設計事務所(富山市)と共同で取り組んできた。
 四隅に立てる柱を二本ずつ計八本にした。梁(はり)と柱に斜めに渡す斜材は、梁、柱を表裏両側からはさみこむように固定。これらにより、屋根に一・五メートル分の雪が積もった状態で強い地震に耐えられるようにした。
 強度実験をした建物は、立山スギの間伐材で作った十二センチ角の柱や十八センチ×十二センチの梁で組んだ。間口四・七メートル、奥行き二メートル、高さ二・七メートルの建物に、揺さぶりや引っ張りの力をかけた。横に九トンの力をかけるまで壊れず、同森林組合によると、建築基準法を満たす数値が出せたという。
 同組合の谷口弘聡林産加工課長は「立山スギ材の持つ粘りも生かせた」、共同開発した建築家の在原誠人さん(63)は「小径木が使え、強度が高くないスギを材料に比較的大きな建物が造れる」と話した。
 組合は、今後も改良を加えながら車庫のほか、隠居部屋や子ども部屋などさまざまな用途の建物として商品化を図っていく。
<中日新聞(2010.9.7)>


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