尾鷲・三木小児童がヒノキ間伐 アオリイカ産卵床作り

2013年5月24日

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尾鷲ヒノキの間伐材でアオリイカの産卵床を作ろうと、尾鷲市三木小学校の五、六年生八人が二十三日、同市三木浦町の森林で間伐体験をした。

 間伐材を利用したアオリイカの産卵床設置は、水産業と林業の振興を目的に二〇〇八年から市が実施。地域と関わりの深い森と海の関係について学んでもらうため、同校が〇九年から体験学習に取り入れている。

 この日は市木のまち推進課と魚まち推進課の職員六人が、森の働きや間伐の目的を写真を見せながら説明した。この後、児童は地元の人が所有する山林に移動し、市職員の指導で樹齢十~十五年の高さ三メートルのヒノキをのこぎりで伐採。木が切り倒されて音を立てると、歓声が上がった。

 六年の三鬼優斗君(11)は「うまく切り倒すことができず難しかった。ヒノキの特徴やどうして間伐するのかよく分かった」と汗をぬぐっていた。

 児童は二十四日、切った間伐材に石を詰めた土のう袋を縛り付けてアオリイカの産卵床を作り、賀田湾に沈める予定。

 (宮崎正嗣)

中日新聞


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