森林火災テーマに講演 8日に富山大市民講座

2013年6月3日  

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富山大学の極東地域研究センターと読売新聞北陸支社が共催する公開市民講座「共鳴する北東アジア――自然と経済の視点から」(全5回)の第3回が8日午後2時~3時半、同大理学部多目的ホール(富山市五福)で開かれる。第3回は、地球生命科学が専門の串田圭司・日本大学生物資源科学部准教授(45)が「北東アジアの原野・森林火災」のテーマで講演する。

 

 串田准教授によると、北東アジアでは10年に1回ほどの頻度で、1年間で日本の国土面積(約37万平方キロ・メートル)の3分の1から半分に相当する森林が火災で焼けている。森林火災による二酸化炭素(CO2)排出は、火災の頻度が高くなれば、地球温暖化に無視できない影響を与える可能性がある。「今後、森林火災と温暖化は重要なテーマになる」と串田准教授は語る。

 問題は、気温上昇が森林火災の増加につながるかどうかだ。もしそうならば、温暖化により森林火災が増え、それが原因でCO2が増え、さらに温暖化が加速する恐れがある。

 串田准教授らは人工衛星からの画像と気象データを使って、中国北部からシベリアにかけての地域で乾燥度と森林火災の関係などを調べた。講演では、こうした研究からわかってきたことについて解説する予定だ。

 聴講無料。対象は高校生以上で、定員は200人(先着順)。聴講希望者は、メールか郵便(はがき可)、ファクス、電話で「氏名、住所、電話・ファクス番号、受講希望日」を明記して、富山大学極東地域研究センター(ファクス076・445・6520、メールアドレスkyokuto@eco.u‐toyama.ac.jp、〒930・8555 富山市五福3190番地)へ。問い合わせは同センター(電話076・445・6510)まで。

読売新聞


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