間伐材1トン→商品券3000円

2012年11月06日

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◆川本町が実証開始◆

 たまった間伐材を運び出し山をきれいにしようと川本町は今月から、木質チップの原料となる間伐材を運んできた町民らに1トン当たり3千円の商品券を渡す実証を始めた。1月末までの3カ月間続け、実績を基に2013年度からの本格実施を目指す。

 町産業振興課によると、町面積の約85%は森林で、農林業は主要産業になっている。細かったり、曲がったりしている、採算が合わない間伐材は山に置いてあり、切り出し作業や肥沃(ひ・よく)な土作りの妨げになっているという。森川和友課長は「間伐材を出すことで、山の手入れがしやすくなり、より大きな木が育つ」と話す。

 町内・町外に住む山所有者が対象で、他人の山から運ぶ場合は委任状がいる。事前登録し、町内の民間工場か邑智郡森林組合に持ち込むと重さを記載した紙がもらえ、積算1トン分で商工会で商品券がもらえる。以前からの取り組みで3千円の現金ももらえる。

 今年度予算は30万円。搬出した間伐材でつくった木質チップの一部は、改修した湯谷温泉「弥山荘」の燃料にする予定。問い合わせは町産業振興課(0855・72・0636)へ。(小林一茂)

 

朝日新聞