使おうエコなエネルギー/多可町

2012年04月23日
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山に囲まれた多可町で、ボイラー燃料の木質チップへの切り替えが広がっている。チップは地元産の間伐材を削って作り、山の保全と二酸化炭素(CO2)の排出削減につなげる。CO2の削減枠を売却する国内クレジット制度の活用にも乗り出した。

今月7日、多可町八千代区大和にある体験交流施設「なごみの里山都(やま・と)」で、チップを燃やすボイラーの火入れ式があった。施設内の浴場「山都の湯」に給湯する。
町によると、燃料代はこれまでの灯油ボイラー(年間200万円前後)と比べると、30%程度下がるという。CO2削減量は年間69トンと見込まれ、国内クレジット制度の運用で10万円の売却益を想定している。
朝日新聞