「十津川の森 木灯館」会館

2012年04月24日
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◆橿原・イベントや講演会も計画

すべて十津川村産の木材で建てた省エネ型モデル住宅「十津川の森 木灯館
(ことぼしかん)」が23日、橿原市曲川町の大型商業施設「イオンモール橿原」北側にオープンした。木造住宅の良さとともに、村の林業や森林など環境を守る活動の情報発信の拠点となる。
同館は敷地面積283平方メートル、建築面積145平方メートルの2階建てで、総工費は約5千万円。造作材のほとんどは杉材で、日本伝統の土壁、木質系の断熱材や三重ガラスの木製サッシなどを使った。ドイツ発祥の超省エネ住宅「パッシブハウス」の厳しい基準を満たしているという。神奈川県鎌倉市の設計者、森みわさん(35)は「土壁の吸湿性など昔の建物の良さを生かし快適性も追求した」という。

村は週末を中心に週に5日間程度開館し、環境や森林に関係したイベントや講演会などを開く予定。更谷慈禧(さらたによしき)村長は「嗅覚(きゅうかく)など五感を通して森林を感じる情報発信の場にしたい」と話す。

朝日新聞