ペレットストーブで森林保全

2011年12月02日
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■2施設に初導入 名張市
 名張市は、森林資源などを用いてエネルギーの循環型社会を目指すバイオマスタウン構想の一環として、木質ペレットストーブを、赤目四十八滝キャンプ場管理棟(赤目町長坂)と国津の杜・はぐくみ工房あららぎ(神屋)に初導入した。
 両施設とも木造建物で給排気の煙突の取り付けが簡単なことから選ばれた。2日に設置工事の予定。
 ペレットストーブは、間伐材などを材料とする固形燃料の「ペレット」を使う。今回のストーブは木造建物で約55平方メートルを暖める能力がある。温風ファンヒーター方式で煙や灰が極めて少なく、本体の燃料タンクからペレットが自動的に投入されるため手入れも簡単。2台分の導入費は工事費込みで約74万円(うち国補助45万円)と、既存の石油ストーブに比べて割高だが、市は森林保全や地球温暖化防止などの観点から導入に踏み切ったという。
 燃料はNPO法人赤目の里山を育てる会(同市上三谷)が製造しているペレットを使う。1キロ当たり約45円で、1台で1日8時間稼働すると約10キロを消費する。「あららぎ」で実際に使っている石油ストーブと比べると、市は燃料代で月3345円高くなるが、二酸化炭素排出量で同158キロの削減効果を試算している。
 市は2012、13年度にも各数台程度、公民館か市立小中学校への設置を予定している。(岡本真幸)

asahi.com


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