住友林業は続落し割高感後退、ブランド活用などに注目余地

2011/05/17

 住友林業(1911)は朝寄り値の720円(前日比変わらず)を本日の高値に軟調な相場となり、後場702円(18円安)まで下げて終値も709円(11円安)。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が昨16日付けで目標株価を620円から600円と引き下げたと伝えられ、4日続落となった。ただ、同証券では、今期・12年3月期の業績予想を従来見通しから増額し、経常利益は165億円から185億円(会社側の今期予想は185億円)に上方修正と伝えられた。目標株価を引き下げた要因は、住宅5銘柄の平均PER10倍に対し割高であることが主因の模様。会社側の今期予想1株利益は56円45銭であり、株価終値は12倍台なかば(PER12.6倍前後)のため、確かに割高。ただ、日経平均225銘柄の平均PER15.9倍(16日現在)との比較では割安ということもできる。同社には、住友不動産(8830)のリフォームプラン「新築そっくりさん」の問い合わせがけっこう舞い込んで来る模様で、勘違いとはいえブランド性は強力。リフォーム部門の拡大には注目の余地がありそうだ。

東洋経済ilk


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