木頭スギ・間伐材の家具展:テーブルや小箱など展示--徳島 /徳島

「徳島すぎ」の代表として伝統ある那賀町・木頭地区の杉の間伐材を使った作品の展示即売会「木頭スギ・間伐材の家具展」が18日、徳島市福島1の市立木工会館で始まった。職人ら7人が「組みつぎ」の手法で作った家具や小物94点が並ぶ。

 近年間伐材の用途が減少し、間伐されずに荒れる森が増えているという。このため森林再生の思いを込め、間伐材を利用している那賀町の職人らの作品を紹介することにした。

 釘を使わずに組む「組みつぎ」の手法を用いたテーブルや小箱、滑らかなスプーンなどを、500円から10万円まで幅広い価格で販売する。

 市地場産業振興協会の上杉和夫理事長(64)は「今は、森が再生できるかどうかの局面。職人の味わいある作品を紹介し、森づくりの応援ができれば」と話している。午前9時~午後9時、来月5日まで。入場無料。柚子(ゆず)しぼりなど木頭の特産品を紹介する「まるごと木頭展」も併せて開く。【大原一城】
<毎日新聞(2010.8.19)>


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