山県「ごろごろの滝」森林

2013年5月16日

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県は15日、魚が生息しやすい環境を守る「魚つき保安林」に、山県市神崎の通称「ごろごろの滝」周辺の森林(3・47ヘクタール)=写真、県提供=を新たに指定すると発表した。県は2010年度から毎年1か所を選んでおり、今回で4か所目。18日に同市で行われる「県みどりの祭り」に合わせて指定される。

 魚つき保安林は、樹木の伐採を制限することで、水生昆虫類の餌となる落ち葉を供給し、木や草が地表を覆って水質の悪化を防ぐなどの効果が期待でき、魚がすみやすい環境づくりに役立つとされる。森林伐採には知事の許可が必要で、開発が制限される。山県市神崎にある今回の指定区域では、川にアマゴやイワナなどが生息し、スギやヒノキ、ケヤキなどの木がある。

 県は16年度までに5か所の指定を目指しており、これまでに、地域バランスも考慮したうえで、関市小瀬(4・53ヘクタール)、下呂市馬瀬(79・08ヘクタール)、飛騨市宮川町(12・75ヘクタール)の森林が指定されている。県治山課は「予定よりも早いペースで進んでいる。この調子で順次指定し、清流と山の保全につなげていきたい」としている。

読売新聞


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