震災後の森林復興を考える

2013年03月26日

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日本森林学会大会がきょうから盛岡で始まり、公開シンポジウムでは震災後の森林の復興などについて考えました。
日本森林学会大会は年に一度開かれ、今年は盛岡を会場に開かれています。公開シンポジウムのテーマは「東日本大震災後の森林・林業の復興に向けて」。会場の岩手大学には研究者や行政、林業の関係者など全国からおよそ200人が集まり、5人の研究者が震災による森林被害や被災した木の活用方法などについて講演しました。このうち森林総合研究所の坂本知己室長は、海岸林の役割と再生について発表。風や砂を防ぐ海岸林は東日本大震災で、陸前高田市の高田松原のように津波によりそのほとんどが、押し流されたり枝が折れたりしたものの、「海岸林は津波の力を抑える効果がある」と述べました。その上で海岸林の再生にあたっては「定期的に間引きなどを行い、幹が太い木を育てることが大切」と強調しました。日本森林学会大会はあさってまで開かれ、今後の林業のあり方について研究発表が行われます。

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