知床の森林保全、主力は元気なシニアたち 熟年クマガール雑記

2012/7/21

nk

世界遺産に登録されている北海道東部の知床半島は、野生のクマを初めて見た思い入れのある所だ。生き物や自然にかかわる活動への興味から、この地の自然を保全・管理している知床財団の森林再生ボランティアに、6月下旬、参加してみた。

■草取り・クギ打ち・穴掘り…とにかく面白い

樹木がシカに食べられないようはりめぐらした防護柵を修理する(北海道斜里町)

 「その柱、少し右側が下がってるよ。もっと水平に」「ここはフシがあるので、とても5寸クギは入らないな」

 知床半島中ほどの岩尾別地区にある開けた土地。ヘルメットに軍手姿の男女が挑むのは、ミズナラやカシワなど広葉樹の苗木が育つ周囲250mほどの区画を囲んだシカ除け柵の修繕だ。スコップで柱の穴を掘ったり、脚立に上ってクギを打ち付けたりと、慣れた手つきで作業を進めていく。集まった5人のうち3人は50~60代のリピーターだ。

日本経済新聞


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