森林材でバイオ発電-企業誘致と雇用創出、地域活性化に一役

2012年07月18日

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再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度が始まり、未利用材を活用した木質バイオマス発電で認定第1号となったグリーン発電会津(福島県会津若松市)が開業した。助成制度の後押しにより、国内で森林材利用が進むことが期待され、国内の林業振興や地域活性化にも一役買うと見られる。木質バイオマス発電の現状を追った。(大塚久美)
 会津若松市の河東町工業団地に開業したグリーン発電会津。年間6万トン(原木換算で約10万立方メートル)の木質チップを使い、発電出力は5000キロワット。売電収入は年間約12億円。施設の運営や運搬関係などの分野でも雇用を創出し、地元地域の活性化に貢献する。
 企業を誘致した会津若松市も全力で支援する構えだ。親会社のグリーン・サーマル(東京都港区)は、これを「会津モデル」と位置づけ、今後バイオマス発電所を普及させていく。
 制度開始を商機ととらえ、発電事業参入を目指す企業もある。

日刊工業新聞


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