2012年07月13日
●森林整備と経済活性化ねらい、南会津町
軽トラック約2台分の間伐材を、商品券1万円分と交換します――。そんな取り組みを南会津町が始めた。森林の整備と、疲弊する地域経済の活性化をねらった県内初めての試みだ。
間伐材を町内三つの森林組合が買い取り、1立方メートル(軽トラック約2台分)に対して、1万円分の商品券を支払う仕組みだ。町が今年度から始めた「森のエネルギー創出プロジェクト」。森林組合の買い取り価格の74%を町が補助し、商品券は町内で使える。5月からの2カ月間で、約700万円相当の間伐材が持ち込まれた。
町は、1600万円の予算を計上。里山を放置してきた町民が、山の手入れに取り組むのを期待している。町農林課によると、集まった木材の約3割は、一般町民の里山からの持ち込みだった。
買い取りは当初、6月までの予定だったが、町民に好評のため7月末まで延長する。
間伐材はチップに加工され、町内の道の駅「きらら289」にある天然温泉施設でボイラー燃料として使われる。町は灯油使用量を年間8割減らせると見込んでいて、再生可能エネルギーの推進にもつなげたい考えだ。
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