千本ぎねで餅つき 「修正会」奉納前に 三重・伊賀の正月堂

 

伊賀市島ヶ原の正月堂(観菩提(かんぼだい)寺)で11、12日の両日、春を呼ぶ祭り「修正会(しゅしょうえ)」が開かれる。地元の6つの講が各種の供え物を奉納する予定で9日は元頭村(えとうむら)などの講が供え物のひとつ「大餅(だいひょう)」を、昔ながらの千本ぎねでつくった。

 元頭村で今年の頭屋を務める森林昇さん(48)方で、ハッピ姿の男性が細い桜の木のきねを持って臼の中のもち米をつき「エットォ」と奇声をあげてもちを高々と掲げた。もちつきは何度も行われ、直径30センチ以上の大餅を5枚つくった。シュロの皮やミカンなどで「鬼頭」なども手づくりした。