間伐材で“もうかる林業”目指す 姫路市 

2011/11/26
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姫路市が市有林で間伐した木を運び出し、売却する取り組みを進めている。森林を保全して災害に備えるとともに、自主財源の確保につなげる試みだ。木を効率的に搬出するための作業道を整備し、“もうかる林業”を目指す。(田中陽一)
 姫路市安富町末広の市有林で、全長約1キロの作業道づくりが進む。高さ15メートル超のヒノキを1本ずつチェーンソーで切り倒し、残った根や表土を重機で取り除き、地面をならす。12月中に完成する予定だ。
 姫路市は2006年に周辺4町と合併し、人工林の面積が約14倍の1万1千ヘクタールに広がった。このうち約6千ヘクタールは伐採期を迎えた樹齢40~60年の木が占める。これまで市有林で間伐した木は、そのまま山に積み残していた。周辺の私有林では間伐が行き届いていない場所もあった。安価な輸入材などの影響で、木材価格が低迷したからだ。

神戸新聞


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