里山もくもく市場:薪ストーブ用間伐材販売

薪
2011.10.28. 毎日新聞
里山もくもく市場:薪ストーブ用間伐材販売
 ◇森に関心ある人集まれ
郡上市明宝の林業従事者らで作る「明宝山里研究会」(松山誠美会長)は30日と11月6日、同市明宝二間手の市明宝庁舎駐車場で薪(まき)ストーブの燃料用のスギ、ヒノキの間伐材を販売する「里山もくもく市場」を開催する。郷土料理「つぎ汁」も振る舞う。研究会は「森に関心を持つ人たちとの交流のきっかけとしたい」と話している。
 薪は割って束ねたヒノキが1立方メートル1万8000円、長さ約2メートルの丸太が同5000円と市価の半額程度という。どちらも生木なので1年間の乾燥が必要。薪ストーブの愛好者は、薪割りから自分でしたいと希望する人が多く、手間がかかっていない分安いという。
 「つぎ汁」はとうふが入った唐辛子のすまし汁。かつては葬式の料理に添えられ、その辛さが忘れられない料理だったがいつしか廃れた。6日にだけ特別に復活させる。
 林業従事者は同地区でも木材価格の下落と高齢化などのため減少し、「ピーク時には60人くらいいたが今は半分以下」という。研究会は「荒れた山を手入れし、ビジネスにつなげれば地域おこしになる」と今年9月に設立された。「活動はまだ手探りで、切り出しも自分でやるとか、販売ルートを確立するなど考えていく」と話している。【山盛均】


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