サトー、東京理科大/焼却時にCO2を吸収・削減するラベル登場

2011年02月24日

サトーと東京理科大学の 阿部正彦教授を中心とするベンチャー企業アクテイブは2月18日、世界で初めて焼却時に発生するCO2を吸収するラベルの開発に成功したと発表した。

同ラベルは、阿部教授の研究グループが開発した「NVC(ナノベシクルカプセル)技術」により、「CO2吸収剤」を粘着剤に添加してラベル化。焼却時にラベル自体のCO2発生量を減らすだけでなく、周囲のCO2も吸収していることが実証実験で確認された。

NVC化されたCO2吸収剤を粘着剤に使用したラベルは、添加していないラベルに比べ、焼却時に発生するCO2を20%以上削減する効果があることが、東京理科大学の分析で確認された。

サトーはこのCO2吸収剤を使用した粘着剤を、台紙のない「ノンセパ」ラベルに応用し、製品化する予定。ノンセパは、産業廃棄物となるシール・ラベルの台紙を省いた環境保全に貢献する製品であることから導入企業が増加しており、今回CO2吸収剤を添加したノンセパを新たに商品化することで、環境保全製品の一層の充実をはかるとしている。

今後、このCO2吸収剤を、シール・ラベル製品だけでなく、チケットやリストバンド、カーボン・リボンなどのサプライ製品全般に応用可能であることを確認し、特許出願している。

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