県が間伐材を無料配布へ、環境保全目的に10月から/神奈川

西湘地域県政総合センターは10月30日と11月20日、小田原市と南足柄市をつなぐ足柄久野林道沿線に広がる杉・ヒノキ林から切り出された間伐材を希望者に無料で配布する。申し込みの締め切りは第1回分が10月15日、第2回分が11月5日。

 県の「『神奈川力』まるごと活用事業」の一環で、未利用間伐材の活用を進める狙い。

 間伐は優良木育成に不可欠な、曲がったり細かったりする木を伐採する作業。こうして切り出された間伐材を販売しても赤字になるため、そのまま林内に放置されることが多いのが実情という。

 林内に放置すれば、間伐材が腐る際に二酸化炭素が発生する。一方、ベンチなどの材料として利用すれば、木が成長とともに蓄積した二酸化炭素を固定し、新たな発生を防ぐことになる。

 こうしたことから、同センターは現在、足柄久野林道沿線の久野優良林で実施されている杉・ヒノキ林の間伐で切り出される間伐材を無料配布することで、環境の保全と間伐材の有効利用を促進したい考えだ。

 配布される間伐材の寸法は直径15~20センチ、長さは1~4メートル。配布場所は、小田原こどもの森公園わんぱくらんどから約13キロの足柄久野林道脇広場。車や積み込みのための人員は希望者自ら準備する。申し込み多数の場合は抽選。小雨決行。問い合わせ・申し込みは、同センター森林課電話0465(32)8913。
<カナロコ(2010.9.13)>


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