親子で「木育」 山に親しむ月間イベント【大阪】

IP141102TAN000039000大阪府が制定した11月の「山に親しむ推進月間」にちなみ、大阪市住之江区のATCで2日、親子向けの「木育(もくいく)」イベントが開かれた。約3千人が来場して端材を使ったおもちゃ作りを通して木に触れ合った。「おおさか山の日」の8日は大東市の飯盛山でハイキング、和泉市の槙尾山で清掃活動もあり、月内は各地で森林や緑地を見直す取り組みが続く。

木のおもちゃづくりを体験する親子=2日午後、大阪市住之江区のATC

府がATCで開いた「木のぬくもり♪森のママまつり」は、木のおもちゃ作りや積み木遊びなど子ども対象のコーナーのほかに、間伐材の利用促進を目的にした木製の生活雑貨品の展示販売も。

主催団体の一つでNPO法人チルドリン代表の蒲生美智代さんは「木のおもちゃにはぬくもりがあり、遊び場の床に間伐材を敷くことで子どもは安心する。暮らしに木が浸透することが大切」と木育の重要性を話した。

イベントには、大阪の緑化に向けたシンポジウムを19日に大阪市内で開く大阪大産業科学研究所特任准教授の川上茂樹さんも出展。「大阪は水の都だが、緑化率は低い。水、太陽光、緑があれば居心地の良い空間ができる」と呼び掛けていた。

大阪日日新聞