森林保全の音色響け 間伐材でアルプホルン作り【岐阜】

201407061052_8556岐阜県美濃加茂市を拠点に、スイスの管楽器アルプホルンを手づくりし、演奏活動をしている「みのかもアルプホルンクラブ」(渡辺寿一会長)の楽器制作が佳境に入った。8月末には完成させ、演奏練習を重ねて10月からイベントなどで音色を響かせる。

みのかもアルプホルンクラブは、豊かな山をつくるための間伐で出た材木を利用して楽器を作ることで森林を守る大切さを広めようと、2007年10月に発足した。

ボランティア団体の「みのかも森と林の会」として、みのかも健康の森(同市山之上町)でナラ、カシなどの間伐を行い炭焼きもしたが、間伐材で何かできないかと模索。同森のイベントで、自作の楽器で演奏する長野県大桑村の大桑アルプホルンクラブを招いたことをきっかけに、アルプホルンづくりを企画した。

以後、毎年会員を募って楽器づくりを実施。今年は同市、関、恵那市や八百津、御嵩町などから12人が応募した。5月から美濃加茂市川合町で借りた作業所で毎週土・日曜日に集中して制作に取り組んでいる。木目がきれいで加工しやすいことから、東白川村産のヒノキの間伐材を材料に選んだ。昨年から「清流の国ぎふ森林環境税」の助成を受けている。

参加者は、大桑村に出向いて楽器の制作手順を習得した石田潤一さん(72)=美濃加茂市川合町=の手ほどきで、三つの管を制作する。丸太の半分をのみなどでくりぬいて形をつくり、表面を磨いてニスを塗り、貼り合わせたものをつなぐ。ベルと呼ばれる先端の1番管がほぼでき上がり、2、3番管に着手した。完成すると長さ約3.4メートルにもなる。

9月からはいよいよ演奏練習に取り組む。今年は「アルプホルンのごあいさつ」「ベニクリアルプの牧場にて」など約10曲をレパートリーにする。練習しながら演奏活動も行い、10月19日の「おん祭MINOKAMO秋の陣」などに出演する。

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