「つみあゆ」好評 美濃で新しい木のおもちゃ贈呈式【岐阜】

PK2014061302100186_size0一歳児に木のおもちゃをプレゼントする美濃市の「ウッドスタート事業」で、本年度からの新たなおもちゃ「つみあゆ」の贈呈式が十三日、美濃市曽代の道の駅美濃にわか茶屋であり、市内の親子が木のぬくもりと対面した。

市は二〇一二年八月にNPO法人日本グッド・トイ委員会が提案する行動指針に基づき、子育て支援活動に「木」を取り入れる「ウッドスタート宣言」を発表。木を通じて豊かな心を育む「木育」の一環として、市は一二年から同事業に取り組んでいる。

本年度配布する「つみあゆ」は、古里を流れる川の魅力を伝えようと、長良川のアユをイメージして県立森林文化アカデミー卒業生の花井雄規さんがデザインした。美濃市片知にある「ふくべの森」のヒノキを使用し、市内の製材業者や木工職人が加工に携わった。

贈呈式には武藤鉄弘市長や県立森林文化アカデミーの松井勅尚教授らが出席。四、五月に一歳を迎えた赤ちゃんの親子十二組におもちゃを手渡した。子どもたちは、おもちゃを渡した途端、興味津々に触ったり、においをかいだりして新鮮な木の感触に親しんでいた。

ウッドスタート事業をサポートする東京おもちゃ美術館赤ちゃん木育事業部の石井今日子部長は「積み木以外に魚釣りゲームや手遊び、すごろくなど遊び方はさまざま。年齢に合わせて親子でいろいろ工夫して楽しんで」と、つみあゆの楽しみ方を説明した。

同市極楽寺の主婦小鞠久美子さんは、長男太聖君(1つ)とともにおもちゃを受け取った。「木のおもちゃは家になかったが、木の香りがしてすてき。三歳のお姉ちゃんと一緒に遊んでくれたら」と話していた。

(織田龍穂)

中日新聞Web