県産材のリハビリ器具 職人塾生ら共同開発【岐阜】

PK2014031702100176_size0木工職人を養成する森林たくみ塾(高山市)の塾生らが、岐阜県内の林業者、県立希望が丘学園、岐阜大医学部と連携し、障害がある人向けの木製リハビリ器具四点を開発した。十七日に県庁で報告会があり、手指の不自由な人が鉛筆を握るための補助具や、知的障害のある子どもが遊べるおもちゃなどが披露された。

県産木材の利用促進に向けた県モデル事業の一環。森林たくみ塾の塾生らがアイデアを出し、希望が丘学園や岐阜大医学部のアドバイスを受けながら器具を開発した。使用する木材は、軽くて加工しやすいホオノキなど、用途に合った間伐材を林業者が提供した。

「もりモリ玉ころがし」は、ボードに付いた取っ手を傾けてボールを転がし、ゴールの穴に入れるおもちゃ。ゴールすると音が鳴る工夫がされている。製作した大橋孝浩さん(33)は「きれいな音が鳴る木材を試し、ヤマザクラを選んだ。遊びやすいよう、軽量化も意識しました」と話した。

リハビリ器具は県内の福祉施設で使ってもらう予定という。

(小野沢健太)

中日新聞