明るい内装、木の香り/観音寺小・幼・保が完成【香川】

img_news観音寺市が4月の開校を目指して香川県観音寺市観音寺町の工場跡地に建設してきた観音寺小学校と幼稚園、保育所の校舎・園舎が完成し、8日に一般公開された。家族連れや近隣住民ら約2500人が訪れ、真新しい施設の誕生に胸を躍らせた。

市は少子化や施設の老朽化、保育ニーズの多様化などから、市中心部の2小学校、3幼稚園、2保育所の統合を決め、2012年9月から総事業費約47億円をかけ、一ノ谷川河口近くの工場跡地約4万6千平方メートルに施設を整備してきた。

観音寺小の校舎は鉄筋コンクリート3階建て、延べ床面積約9700平方メートル。体育館は同約1700平方メートル。教室や廊下には地元産のスギやヒノキの間伐材を多用し、明るく温かみのある内装で、普通教室が入る南校舎には異学年交流が可能な多目的スペース=同下=や図書室を中央に配置した。

観音寺幼稚園と保育所の園舎は鉄骨2階建てで、共用部分も含め、同約5800平方メートル。3~5歳児用の保育室からは直接、園庭に出入りできる構造。送迎用駐車場として計181台分を確保している。

母親と見学に訪れた観音寺南小4年の大西麻由さん(10)は「明るくてきれいで木のいい香りがする。早くここで勉強したい」と声を弾ませていた。

一般公開を前に行政や地元関係者、施工業者ら約120人が出席し、落成式があった。4月から小学校に約560人、幼稚園に約220人が通う予定。保育所の定員は240人で公立では香川県内最大規模になる。

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