奈良県産のヒノキとスギで作った「奈良の木学習机」が、4月に開校する御所市の県立青翔中学校や、野迫川村の村立野迫川小学校、野迫川中学校にお目見えする。県と県教委の担当者は「児童や生徒が身近な森林に関心を持つきっかけにもなれば」と期待している。
県奈良の木ブランド課が、「児童や生徒に木のぬくもりや柔らかさを体感してもらおう」と企画し、奈良女子大の学生やデザイナー、家具メーカーの担当者らが協力して完成した。成長に合わせて高さを調節できるのが特徴で、シンプルで飽きのこないデザインに仕上がっている。
机、いすともに、脚部は強度のあるヒノキを、体に触れるいすの座面や天板には温かみのあるスギを使っている。机は縦45センチ、横65センチで、高さは小学生用52~70センチ、中学生用64~73センチ。いすの高さは小学生用30・6~42・6センチ、中学生用38・7~44・7センチ。
青翔中は1年生全員の40セット、野迫川小と野迫川中には各14セットを導入する。同小の子供たちには、環境教育用の冊子「木のつくえがやってきた」も配る予定で、同課の担当者らは「卒業まで、大事に使ってほしい。将来的には県産材の需要拡大にもつなげたい」と話している。