林業関連施設を集積 那賀町、14年度から「パーク」整備【徳島】

200_ANE1neAr徳島県那賀郡那賀町は2014年度から、町内の林業関連施設を集積させる「ハブ型・新林産業パーク那賀」の整備を那賀町吉野で始める。町内の林業関係機関がまとめて入居するビジネスセンターを建てるほか、バイオマスプラントを移設。来場者が気軽に立ち寄れる商業施設や公園も設け、林業活性化の拠点とする。

那賀町は、センターの基本設計費324万円を14年度一般会計当初予算案に計上し、5日開会の町議会3月定例会に提出した。

パークの総面積は、町有地と民有地合わせて約3万平方メートル。林業関連の施設を集める南区、一般向けの施設を設ける中区、公園を整備する北区に分ける。

現在、木頭森林組合の相生木材センターがあるエリアが南区で、最初に整備に取りかかる。核施設となるビジネスセンターには、近くの町森林管理受託センターや森林組合などの事務所が移転、入居する予定。各事務所の連携を強化し、計画的で効率の良い木材生産を目指す。着工時期などは未定。

同エリアでは、町などが出資する会社が計画している、端材や間伐材を木粉にする工場が14年夏ごろに完成する予定。同町小仁宇の鷲敷工業団地にあるバイオマス関連のプラントも15年度末までに移設する。林業関連の機械講習などが行える広場も設ける。

中区にはカフェなどの商業施設や林業資料館、移住や雇用に関する相談窓口を置く。北区の公園には町産材を使った遊具を設置し、町内外の人に林業を身近に感じてもらう。

町は13年5月に町内の林業、商業、行政関係者でつくる協議会を立ち上げ、1月に「町特定地域再生計画」を策定した。計画では林業を町産業の核と位置付け、産業連携、教育・訓練、定住促進、情報発信の4分野で課題解決を図るとしており、パーク整備もその一環。

【写真説明】那賀町が吉野地区に計画している「ハブ型・新林産業パーク」のイメージ図

徳島新聞