地域活性化に取り組む団体を支援しようと、全国の地方新聞社と共同通信社が設けた「地域再生大賞」の第4回受賞団体が25日決定し、岡山県西粟倉村の第三セクター「西粟倉・森の学校」が準大賞(副賞30万円)に選ばれた。大賞(同100万円)は福岡の「はやめ南人情ネットワーク」が受賞。2月7日に東京都内で表彰式を開く。
都道府県から原則1団体ずつ選出した50団体を審査。西粟倉・森の学校は、若者も参加して木材を生かした新産業づくりを目指す試みが認められた。
一方、地元の関係者は喜びに沸き、村の森林資源を生かす事業の継続・発展への意欲と期待に包まれた。
西粟倉・森の学校設立の前提となった同村の「百年の森林(もり)構想」を打ち出した前村長の道上正寿美作東備森林組合長(63)は「事業継続が大切。森林組合が村や森の学校などとしっかり連携していく」と力を込め、青木秀樹村長も「村にとって既になくてはならない存在。よりよい将来へ向かってさらに村で浸透を図ってもらいたい」と述べた。
牧大介社長(39)は「評価いただいてうれしいし、頑張らなければならない。山村でも経済的なポテンシャルはある。眠っている価値を引き出しながら、村の発展につながる起業家の発掘、育成に努めていく」と決意を述べた。