木のおもちゃ触れ心育んで 府中のNPOと業者ら共同開発【広島】

2014011710312861-1-256まちづくりに取り組む府中市のNPO法人「府中ノアンテナ」(平地緑代表理事)が、オリジナルの木製おもちゃ3種類を地元の木工業者らと共同開発し、販売を始めた。同法人は「子どもたちの豊かな心を育むとともに、ものづくりの町・府中のPRにつながれば」と期待している。

「府中ノアンテナ」は2011年5月に結成。現在は府中、福山市の30、40代の7人を中心に活動している。木との触れ合いを通じて子どもたちの心の成長を促す「木育」活動の一環として、初めておもちゃ作りを企画した。

メンバーが地元の4木工業者と話し合いながらヒノキや桐などを材料に試作を重ね、12年末から約1年かけて完成させた。府中市内の保育士も製作に協力し、子どもたちがより興味を示し、安全に遊ぶための工夫をアドバイスした。

おもちゃは「リバーシ」(税抜き2万4800円)、「スゴロク」(同6980円)、「キューブ」(同9250円)。「暮らしに木を足す」という思いを込め、シリーズ名を「KiTAS(キタス)」とした。

リバーシは22センチ四方の木製の盤面(16マス)が4枚。全部をつないで通常のルールで遊べるほか、子どもの発達段階に合わせ枚数を減らして難易度を下げたり、直線やジグザグなどのつなぎ方もできる。また、木製のコマは裏面に数字が入っており、トランプとしても楽しめる。

スゴロクは、盤面(11センチ四方)が9枚入っており、こちらも好きな形につなぎ合わせて自分ならではのコースを作ることができる。キューブは一辺9センチの立体パズル。各面の色をそろえる通常の使い方のほか、伸ばして別の遊びを工夫することもできる。

購入はオンラインショップ(http://www.kagunosato.com/)で。問い合わせはNPO法人「府中ノアンテナ」(0847―44―6227)。

山陽新聞