クリスマス(12月25日)が近づき、和歌山県田辺市龍神村西の龍神行政局と龍神村安井の龍神市民センターに、地元産のスギを利用したクリスマスツリーがお目見えした。クリスマスツリーはモミの木が一般的だが、龍神村の基幹産業である林業をアピールしようと、ことし初めて企画。地元の子どもたちが飾り付けており、関係者は「龍神村らしいクリスマスを見に来てほしい」と話している。
スギのツリーは、和歌山市の「和歌山高島屋」でこのほど開かれた龍神村の物産展に、龍神村福井の木工館「ジー・ワークス」が出品。物産展が終わった後、龍神行政局と龍神市民センターに運ばれた。
いずれも高さは約2・5メートル。ヒノキ製の土台で固定している。スギは濃い緑色の葉がバランス良く茂っていることや幹がまっすぐ伸びていることから、飾り付けに適しているという。
龍神行政局1階正面ロビーにある「ギャラリーむらやくば」には、3本が並べられた。このほど東保育園の全園児28人が訪れ、サンタクロースなどをかたどった手作りの紙の飾りを取り付けた。
龍神市民センターも玄関ロビーに1本を設置。龍神公民館が村内の小学生を対象に月2回開いている遊びや体験の時間「ふれあいルーム」の一環として、子どもたちが飾りを手作りし、取り付けた。
関係者は「龍神村らしいクリスマスの雰囲気を楽しんでいただけたら」と話している。
ツリーの展示は龍神行政局、龍神市民センターともに25日までの予定。