カラマツ林育て守って35年 厚真の松平さんに温暖化防止森づくり優秀賞【北海道】

森林づくりコンクール 松平功さん2013年度ほっかいどう地球温暖化防止貢献の森林づくりコンクールで、厚真町高丘の松平功さん(72)が35年にわたって育てた2.3ヘクタールのカラマツ林が優秀賞を受賞した。11日、町役場で表彰式が行われた。

林齢31~35年の森林を対象に温暖化防止に貢献する森林づくりに励む人やボランティア団体を表彰している。

松平さんはコメやハスカップの農家であり、山造りは主に冬期間に励んでいる。山林は95ヘクタールを所有し、カラマツやミズナラなどの人工林は約30ヘクタールになる。晴れた日はほとんど山に入って、間伐や除伐などをして過ごす。「手を掛けた木が、大きくなっていくのを見るのが、楽しみでね」と笑顔で話す。

今回表彰されたカラマツ林は12年度の胆振管内造林コンクールで最優秀賞にも選ばれている。

表彰式に立ち会った宮坂尚市朗厚真町長から「農業に必要な水を確保するためにも、森林は欠かせない。後に続く人を育ててほしい」とエールを送られ、松平さんは「森づくりは楽しいので、生涯続けていきたい」と力強く語っていた。

苫小牧民報社