【ワシントン共同】米航空宇宙局(NASA)は20日、地球観測衛星「ICESat」などを使って作製した地球全体の森林地図を発表した。
森林の広がりだけでなく高さも分かるのが特徴で、地球上のすべての森林を観測した地図は初めて。NASAは地球温暖化の研究に役立てたいとしている。
NASAは衛星から地上に向けてレーザーを発射し、反射する時間差を基に樹木の高さを割り出した。その結果、北米西海岸や東南アジアに高さ40メートル以上の森林がある一方で、カナダやユーラシア大陸北部には20メートル以下の低い森林が広がっていることを確認した。
人間は年間70億トンの炭素を二酸化炭素(CO2)として排出。このうち30億トンは大気中にとどまり、20億トンは海が吸収している。残りの20億トンの大部分は森林が光合成により吸収しているとみられるが、詳細は分かっていない。
47NEWS(2010.7.21)より抜粋