木屋平木沢線が開通、現地で式典 林業や観光振興に期待【徳島県】

200_Ltkb3pgD徳島県美馬市木屋平と那賀町木沢を初めて車道で結ぶ森林基幹道木屋平木沢線が全通し23日、現地で開通式が開かれた。地域の林業や観光振興に役立つと期待され、県や両市町関係者ら約100人が完成を祝った。

同線は木屋平八幡の国道438号を起点に川成峠を経て那賀町川成の県道までの22・4キロ。県が1971年に着工し、89年に木沢工区8・6キロが開通。残る木屋平工区13・8キロが今年開通し、全通した。総事業費は約43億9千万円。

関係者によると、同線の沿線地域にはスギ、ケヤキなど約30万立方メートルが造林され、新道を材木の搬出や間伐作業に役立てる。また木屋平、木沢間の移動時間も大幅に短縮するため、幅広い地域間交流も促せるという。

式典で牧田久・美馬市長は「林業活性化に寄与するだけではなく、剣山スーパー林道とも接続し、観光道路として期待できる」と式辞。坂口博文・那賀町長らとテープカットした。

式典後は関係者と一般のドライバーが通り初め。友人らとドライブに訪れた同市穴吹町穴吹、主婦森脇光代さん(60)は「道幅が広めで眺望も素晴らしい。来年の紅葉が今から楽しみです」と話していた。

【写真説明】通り初めで道路からの眺望を楽しむ関係者ら=川成峠

徳島新聞