「森の輝き」育って 富山で親子が無花粉スギの苗植える

T20131118203富山らしさ発見塾の第6回親子林業体験(富山新聞社共催)は17日、富山市市場(大 沢野地域)の山林で行われた。児童ら約40人が県の開発した無花粉スギ「立山森の輝き 」の苗を植え、緑豊かなふるさとづくりに願いを込めた。

参加者は立山山麓森林組合の稲生満業務課長補佐、森林整備係の松本稔主任から、無花 粉スギが開発された経緯を学んだ。続いて組合員が所有する約60平方メートルの土地で 、くわを使って穴を掘り、県森林研究所が提供した苗木20本を植えた。

苗木は組合員による草刈りや冬場の雪下ろし作業によって守られ、10年後には4、5 メートル、30年後には15~18メートルに成長する。来年は周辺の斜面にも定植を予 定している。

母親と参加した高岡市横田小2年の島田音(おと)さん(8)は「父が花粉症なので、 無花粉スギが増えて花粉症で悩む人が減ってくれればうれしい。元気に育ってほしい」と 話した。

近くの森林では、一部を伐採する間伐作業によって森の日当たりを良くして木の成長を 促すことや、土砂災害発生時の被害を防止する効果があることを学んだ。

親子林業体験は富山新聞社内に事務局を置く「富山らしさ発見塾」が主催し、日本財団 の助成を受けて実施している。次回は来年1月の実施を予定している。

北國新聞