京都府の丹波地域における、間伐材などを活用した木質バイオマスの将来像を探る「京都丹波地域木質バイオマスシンポジウム」が14日、南丹市園部町の市国際交流会館で開かれた。
宮城県のNPO法人「日本の森バイオマスネットワーク」の唐沢晋平事務局長が基調講演で、ペレットストーブや家具製作での雇用創出など木質バイオマスが、東日本大震災の被災地支援で重要な役割を果たした例を紹介。森林資源を活用して持続可能な地域社会の実現を訴えた。亀岡市の湯の花温泉におけるペレットボイラー導入や、南丹市と京丹波町が行っている木質バイオマスストーブ設置への補助事業などの事例も報告された。
林業やバイオマス関連の業者やNPO関係者によるパネル討論では、「燃料購入に補助をつけたらどうか」「府内産材によるペレット燃料生産で採算が取れるかが課題」などの意見が出され、約150人が話を聞いた。
南丹市や京丹波町、林業関係者などでつくる南丹・京丹波林業振興展実行委が主催する「南丹・京丹波木材まつり2013」の一環として行われた。