あがらのまち自慢:和歌山市森林公園「ちびっこ広場」 巨大恐竜がお出迎え /和歌山

main和歌山市加太の「和歌山市森林公園」入り口近くにある「ちびっこ広場」。4体の巨大な恐竜の模型がひっそりと居並ぶ。なぜこんな場所に、こんなものが? 次々湧き上がる疑問を、公園を管理する市農林水産課の中居一樹副主任にぶつけた。【中村好見】

<模型はどれも実物大とまではいかないがかなり大きく、皮膚の色や質感も精巧に再現されている>

◆公園は1984年に約7億3000万円をかけて完成し、目玉として恐竜の模型が設置されました。長野市の「茶臼山恐竜公園」をモデルにしたそうです。最も大きいのは草食恐竜のディプロドクスで、高さ10メートル、長さ18メートルにもなります。他にステゴサウルス(高さ3・4メートル、長さ5・9メートル)、ケラトサウルス(同4メートル、同6メートル)、トリケラトプス(同3・1メートル、同6メートル)。自由に触ってもらっていいのですが遊具ではないので登って遊ぶことはできません。

<元々は国有林だったのが「できるだけ手を入れずそのままの自然を体験できる場に」というテーマで整備された>

◆春は山桜、夏は新緑、秋は紅葉を楽しむことができ、公園内の四国山(高さ241メートル)の展望台からは友ケ島や淡路島、四国まで遠望できます。2012年7月には自然観察エリアとしてビオトープが完成。水場を求め、街中ではみられないような野鳥、昆虫、動物が集まってきます。子供たちの学習の場として利用される他、最近は本格的なカメラを持った野鳥愛好家の姿も見られるようになりました。

<今年に入ってからだけでも、模型についての出版社などからの問い合わせが3件。じわじわと注目を集め始めている>

◆「場所が分かりにくい」という指摘を受けたため、11年には道の途中に「恐竜注意!!」と書いた看板を設置しました。肉食恐竜が口を開けている様子を描いたユニークなデザインで、公園の方向も指し示しています。開園当初から変わっていなかったパンフレットも今年度に製作し直し、配布する予定です。

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◇メモ

和歌山市内からは県道粉河加太線、つつじが丘入り口次の信号を右折し北へ約2キロ。大阪方面からは県道岬加太港線、休暇村紀州加太入り口から東へ約2キロ。広場には、ゾウやキリンなど動物の模型約15体も設置されている。問い合わせは市農林水産課電話073・435・1049。

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