岩手大農学部(長沢孝志学部長)とドイツのロッテンブルグ大(バスティアン・カイザー学長)の学術交流協定の調印式は6日、盛岡市上田の岩手大で行われた。同大がドイツの大学と学術協定を結ぶのは初めて。両大は今後、林業の専門人材育成などで交流・連携する。
長沢学部長は「交流を基に両国の発展に貢献できることを期待している」、カイザー学長は「農業、林業を学問とする大学は大きな責任を負っている。若い人が交流し、その経験を次代に引き継ぐことが大事」とあいさつ。2人で協定書を取り交わした。
ロッテンブルグ大は1954年創立で、ドイツ南部に位置する。学生数は1150人。森林・林業関連の専門大学として発展した。
協定は両国の木材産業やバイオマスエネルギーの相互振興も目的とし、岩手大からは来年度以降、学生がロッテンブルグ大のサマースクールに参加。岩手大は協定を機に、国内の林業業界とロッテンブルグ大の交流にもつなげたい考えだ。
【写真=学術交流の協定書を掲げる長沢孝志学部長(右)とバスティアン・カイザー学長】