里山再生へクヌギ植樹 南砺で富山らしさ発見塾 親子が体験【富山】

T20131104202富山らしさ発見塾の第5回親子林業体験(富山新聞社共催)は3日、南砺市高窪の山林 で行われ、県内の親子約30人がクヌギの苗木60本を植え、森林保全の大切さを学んだ 。

参加者は南蟹谷地区広葉樹育成会の天井一夫会長の案内で、広葉樹の植栽が続けられて いる林を訪れ、会が種子から育てたクヌギの苗を植え込んだ。4年後にはドングリがなり 、30年後には12メートル前後の高さまでに成長する。

天井会長は、樹木の老齢化で周辺の山林で広葉樹が増えにくくなっており、新たに広葉 樹を植えることで里山再生を目指していることなどを説明した。

両親と参加した高岡市横田小2年の和泉真琴さんは「たくさんドングリがなって、森が いつまでも元気でいてほしい」と話した。参加者は高窪公民館でイノシシ汁を味わい、地 元住民から森づくりについて話を聞いた。

親子林業体験は富山新聞社内に事務局を置く「富山らしさ発見塾」が主催し、日本財団 の助成を受けて実施している。次回は17日、富山市内で無花粉スギの苗を植樹する。

富山新聞