山梨県富士吉田市外二ケ村恩賜県有財産保護組合(吉田恩組)は来年度、木質バイオマス燃料生産施設の建設を計画している。間伐材といった森林資源を有効活用することが目的。10月から木質ペレットの需要量などの調査を始めていて、本年度中に導入する設備を決め施設設計に入る。
建設予定地は、吉田恩組役場北側にある木工加工を行う施設の西隣。敷地面積は1800平方メートルで、2014年度に着工、15年度の操業開始を目指す。
調査は施設規模などを決める参考にするためで、県内の専門機関に委託して行う。富士吉田、山中湖、忍野3市村内での木質ペレット需要量のほか、造林事業で伐採する間伐材の量で生産できる木質ペレット、木材チップの量などを調べる。調査は来年2月上旬まで行い、結果を基に施設規模のほか、導入設備も決める。
吉田恩組は約2千ヘクタールの森林で造林事業を行っている。これまで多くの間伐材は活用していなかったが、森林資源の地域内でのリサイクルを模索。再生可能エネルギーの一つである木質ペレットに着目した。