森林再生へ間伐材買います 金沢市とNPO【石川】

H20131026104石川県の金沢市とNPO法人「角間里山みらい」は12月、間伐材を買い取り、里山保全に取り組む 県内初の「木の駅」プロジェクトを実施する。森林所有者から間伐材を集め、朝市や農産 物直売所などで利用できる地域通貨「森券(もりけん)」と交換する。買い取った間伐材 はまきなどに有効活用される。間伐を促し、市民を水害や土砂災害から守る森林の再生を 図る。

「木の駅」はNPO法人などが木材を買い取る取引場所を設け、地域通貨と交換する形 で間伐材を購入する。間伐を行う森林の所有者が増えれば、森林再生が進むため、福井、 岐阜県など全国約30カ所で行われている。

金沢版「木の駅」はモデル実験として12月2日から1週間行われ、市が角間里山みら いに運営を委託する。金沢森林組合緑化木センター(末町)を取引場所とし、森林所有者 や林業関係者に間伐材を持ち込んでもらう。1立方メートル当たり4千~6千円で買い取る。

金沢市は実験に向け、市内の朝市やJA金沢市「ほがらか村」、緑化木センターで利用でき る「森券」を作った。千円相当の商品と交換できる「千森券」と200円相当の「弐百森 券」で、金沢産材マスコット「かなりん」を印刷した。結果をみて本格実施を検討する。

北國新聞