【国頭】やんばるの木でできたおもちゃと触れ合える「森のおもちゃ美術館」が11月初旬、沖縄県国頭村の森林公園内にオープンする。地元の木をふんだんに使って作られたおもちゃと遊びながら、木の大切さや自然を学ぶ「木育」の新しい拠点になりそうだ。
美術館は、一括交付金による村の木育事業の一環。同公園内の交流センター(207平方メートル)を改装して造られる。管理運営は4月以降指定管理制度で委託する。
館内には、リュウキュウマツやクスノキなど、村内の森に生える6種類の樹木で作られた積み木や、球状のおもちゃ「ヤンバルクイナの卵」を5千個敷き詰めた木の卵のプールなど15種類のおもちゃを展示する予定。子どもたちが触って楽しめる仕掛けであふれている。館内の中央は交流スペースにもなり、講演会などを開くことができる。また、館内の床材にはやんばるの森の60~70%を占めるイタジイを使用し、やんばるの木のぬくもりを感じることができる。
国頭村経済課の大城靖課長補佐は「木の良さを知って活用してもらうことが目的だ。美術館を拠点とした木育推進で林業関係への雇用効果や、他の産業での波及効果も期待できる」と話した。