市民に千葉県山武市の山林に関心を持ってもらおうと、山武市内のNPO法人元気森守隊(菅谷祥行理事長)は29日、同市の山林で森の健康診断を行い、市民ら約40人がスギやヒノキの混み具合などを調べ森の状態を確認する手法を学んだ。
元気森守隊によると、山武市は山武杉の産地で多くの杉林があるが、輸入材の流入で材木価格が低下して、山主が手入れをしない荒れた山林が急増。間伐や枝打ちなど手入れをしないと、木が細くなり自然倒木が増え、土砂崩れなど災害のリスクも増すという。
そこで、2005年6月から全国に先駆けて森の健康診断を行っている愛知県の矢作川水系森林ボランティア協議会の役員らを講師に迎え、同市植草の猪野源治さん(72)の山林で森の健康診断を行った。
参加者らは、下草の種類を調べたり、木の混み具合や太さ、高さを確認する手法を同協議会役員らから学んだ。