飯泉知事は1日、山林所有者の高齢化などによる森林の荒廃を防ごうと、「徳島県林業公社」(徳島市)と「とくしま森とみどりの会」(同市)の2公益社団法人を統廃合し、来年4月に新たな公益社団法人「徳島森林(もり)づくり推進機構」(仮称)を設立することを県議会で明らかにした。
「公社」は個人所有の私有林を管理する業務を行っており、「森とみどりの会」は企業からの寄付金などで、緑化活動にあたってきた。新たな機構は、両団体が担ってきた業務に加え、私有林を購入し、公有林化を進める事業に取り組むという。
徳島県によると、県内の森林面積約31万4000ヘクタールのうち、私有林は約25万5000ヘクタールを占める。私有林所有者は高齢化したり、県内に居住していなかったりするケースが多く、機構が管理に乗り出すことで、森林資源を保全する狙いがある。
2013年10月2日