チェーンソーアートに取り組む森林技術者・柴田敏幸さん /岐阜

◇多くの人に見てほしい−−柴田敏幸さん(41)
チェーンソーを使い、間伐材などの丸太で作品を制作するチェーンソーアートを始めて3年。勤務する飛騨高山森林組合(高山市)のイベントで、フクロウやウサギなどのアート作品を披露する腕前になった。「自分が作った作品を多くの人に見てもらいたい」と笑顔で話す。
大阪府出身で、地元で会社員をしていたが、「魚釣りが好きで田舎暮らしに憧れていた」。田舎での仕事を探していた1998年、各地の森林組合の合同フェアが東京で開催されるのを雑誌で知って上京した。合同フェア会場で、実家のある大阪から比較的近い岐阜県のブースを訪れ、数軒の森林組合を紹介してもらった。3カ所の組合に履歴書を送ると面接の連絡が入った。
面接が行われたのは真冬の2月。ノーマルタイヤのまま、高速道路で旧荘川村(現高山市荘川町)を訪れた。冬季には1メートル前後の雪が積もる豪雪地域だが、たまたま道路に雪がなく「それほど大阪からも遠くなく、これぐらいの雪ならいいか」と思った。旧村内には魚釣りができる渓流があり、環境は申し分なかった。「組合が空き屋を借り上げて住宅を用意してくれることが決め手になった」と振り返る。99年4月に旧荘川村に移住し、同年8月には学生時代からの知り合いで交際していた理香さん(41)と結婚した。
移住した当初、慣れない山仕事はきつかったが、「整備された森林は気持ちが良い。谷川で泳ぐイワナが癒やしになった」と振り返る。チェーンソーを購入し、家で丸太でテーブルやイスも作った。そんな時、テレビでチェーンソーアートを見て興味を持ち、入門用DVDを購入。DVDを見ながら木を削ってフクロウをカットしてみると面白さにはまり、チェーンソーアートにのめり込んだ。森林組合の仕事場で余った丸太をもらってはチェーンソーで作品を仕上げた。「作品は思った以上の仕上がりになり、やればやっただけ上達してやみつきになった」と話す。

17◇多くの人に見てほしい−−柴田敏幸さん(41)

チェーンソーを使い、間伐材などの丸太で作品を制作するチェーンソーアートを始めて3年。勤務する飛騨高山森林組合(高山市)のイベントで、フクロウやウサギなどのアート作品を披露する腕前になった。「自分が作った作品を多くの人に見てもらいたい」と笑顔で話す。

大阪府出身で、地元で会社員をしていたが、「魚釣りが好きで田舎暮らしに憧れていた」。田舎での仕事を探していた1998年、各地の森林組合の合同フェアが東京で開催されるのを雑誌で知って上京した。合同フェア会場で、実家のある大阪から比較的近い岐阜県のブースを訪れ、数軒の森林組合を紹介してもらった。3カ所の組合に履歴書を送ると面接の連絡が入った。

面接が行われたのは真冬の2月。ノーマルタイヤのまま、高速道路で旧荘川村(現高山市荘川町)を訪れた。冬季には1メートル前後の雪が積もる豪雪地域だが、たまたま道路に雪がなく「それほど大阪からも遠くなく、これぐらいの雪ならいいか」と思った。旧村内には魚釣りができる渓流があり、環境は申し分なかった。「組合が空き屋を借り上げて住宅を用意してくれることが決め手になった」と振り返る。99年4月に旧荘川村に移住し、同年8月には学生時代からの知り合いで交際していた理香さん(41)と結婚した。

移住した当初、慣れない山仕事はきつかったが、「整備された森林は気持ちが良い。谷川で泳ぐイワナが癒やしになった」と振り返る。チェーンソーを購入し、家で丸太でテーブルやイスも作った。そんな時、テレビでチェーンソーアートを見て興味を持ち、入門用DVDを購入。DVDを見ながら木を削ってフクロウをカットしてみると面白さにはまり、チェーンソーアートにのめり込んだ。森林組合の仕事場で余った丸太をもらってはチェーンソーで作品を仕上げた。「作品は思った以上の仕上がりになり、やればやっただけ上達してやみつきになった」と話す。

毎日JP