森林セラピーの実験始まる

2森林が町面積の8割を占める広島県神石高原町で21日、森林浴が心身に与える影響を調べる実験が始まった。町が「森林セラピー基地」への認定申請をしているNPO法人森林セラピーソサエティ(東京)が、独立行政法人森林総合研究所(茨城県つくば市)などに委託。大学生6人が森の中を歩き、脈拍や血圧などのデータを集めた。

神石高原町相渡の帝釈峡スコラ高原で、福山平成大生がスギやコナラの茂る道を歩いた。その後、森林に囲まれたテントの中で15分間過ごし、森を見る状態での体調も調べた。

比較対象として、福山市駅家町の国道486号の歩道でも、別の大学生6人のデータを測定した。22日は、2グループを入れ替えて検証する。

今後、森林セラピーソサエティは今回の実験結果を、有識者で作る来年3月の審査委員会に提出する。うまくいけば翌4月にも認定されるという。

【写真説明】心拍数などを記録する装置を着け、スギやコナラの茂る道を1人ずつ歩く被験者

【写真説明】森林内のテントで、血圧や脈拍を測ってもらう被験者

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中国新聞