全国の組み木作家による第17回全国組み木フェスティバルは10日、福島県伊達市月舘町のつきだて花工房で開幕した。12日までの3日間で、作品展示やさまざまな体験を通じ組み木の魅力を伝えている。入場無料。
主催の組み木創作の会は、全国の作家約30人でつくる。毎年全国を巡りフェスティバルを開いているが、「福島のために自分たちができることを」という作家らの思いを受け、同フェス実行委員会(三森修一委員長)を組織して約10年ぶりに本県で開いた。
今回は全国各地や韓国から約20人の組み木作家が集った。各作家がオリジナル作品を展示し、月舘の「月」をテーマにした展示コーナーも設けた。電動糸のこ盤を使って製作体験ができるコーナーや木のおもちゃで遊ぶコーナー、花ごまの製作体験コーナーなどもあり、初日から大勢の人でにぎわっている。
組み木の第一人者で教科書の表紙の作品も手掛けた小黒三郎さん(岡山)は、組み木の実演を披露。小黒さんは「最初は絵描きだったが、盲学校に勤務した際、触って遊べるように作ったのが始まり。想像力を膨らませる組み木の良さを知ってほしい」と話した。
来場者へのプレゼントも数多く用意している。11、12の両日は午前10時からで、11日が午後4時、12日が午後3時まで。