国際協力機構(JICA)がヒマラヤの国ブータンで、氷河湖決壊に伴う洪水(GLOF)の被害を防ぐため、9月から本格的な早期警報システム設置の支援に乗り出すことが1日までに分かった。JICAの支援事業としては初の取り組みとなる。
ブータンでは地球温暖化の影響により、氷河が解けてできる氷河湖が増え、決壊の危険性が年々高まっている。
JICAは、ヒマラヤからブータン中部に流れるマンデ川とチャムカル川の流域各2カ所に水位計などを設置し、衛星を通じて異変を監視する仕組みをつくる計画。住民に速やかに知らせるため、警報塔を計9カ所設ける。事業完了は2016年の予定。