凸版印刷、間伐材を含む国産材を使った紙製 飲料容器がセブン&アイのPBに採用

2013年7月5日

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凸版印刷が開発した間伐材を含む国産材を使用する紙製飲料容器が、セブン&アイ・ホールディングスのプライベートブランド(PB)「セブンプレミアム」に採用された。果汁飲料「健康果実1日分プラスコラーゲン」と野菜飲料「毎日おいしい緑黄色野菜プラスビタミンA」で、セブン&アイの森林整備活動からの間伐材を使った。

紙製飲料容器は「カートカン」の名称で、長期保存と風味維持が可能なことが特長になっている。原料の紙に間伐材を含む国産材を30%以上使い、間伐材を利用した製品を表す「間伐材マーク」を取得した。飲用後はリサイクルしてトイレットペーパーなどになる。環境活動を積極的に推進する飲料・食品メーカーで採用が広がっている。

セブン&アイがPBに採用したカートカンには、セブン&アイと一般財団法人セブン-イレブン記念財団が2012年6月に始めた森林整備活動「セブン&アイの森プロジェクト」で発生した間伐材を含む国産材を30%以上使用する。このプロジェクトは、長野県坂城町の約200haの森林で5年間、間伐や樹種転換など地域に合った整備に取り組む。

カートカンに間伐材を利用することで森林育成で重要な植える、育てる、収穫するといった循環が促進され、CO2吸収効率が高い健全な森林による温暖化防止につながる。売り上げの一部は「緑の募金」に寄付されている。カートカンは環境負荷を低減する製品・サービスを表彰する「エコプロダクツ大賞」で農林水産大臣賞も受賞した。

(日経BP環境経営フォーラム


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